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プレスリリース:モガニ属の新種「オオヨツハモガニ」を発見
東京大学大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センターの大土直哉特任助教と河村知彦教授が、東日本大震災後の海洋生態系調査の過程で、北海道・三陸地方の藻場に生息する大型のモガニ類が未記載種であることを突き止め、新種「オオヨツハモガニ Pugettia ferox 」として発表しました。

モガニ属の新種「オオヨツハモガニ」を発見~三陸の藻場における重要種

【発表雑誌】
雑誌名:「Zootaxa」(9月20日付オンライン版)
論文タイトル:
Redescriptions of Pugettia quadridens(De Haan, 1837) and Pintermedia & nbsp; Sakai,1938 (Crustacea: Brachyura: Epialtidae) with description of a new species.
著者:Naoya Ohtsuchi* and Tomohiko Kawamura
DOI番号:10.11646/zootaxa.4672.1.1
アブストラクトURL:https://doi.org/10.11646/zootaxa.4672.1.1

モガニ類は、世界中の藻場に棲む小型の甲殻類で、北米沿岸では藻場の食物網において重要な役割を担っていることが知られています。日本を含む北東アジア域では、出現種やそれらの藻場における役割などについて未知な部分が多く、研究事例は数えるほどしかありません。
80年以上前に三陸地方から報告されていたこのカニは、日本全国の藻場に棲む「ヨツハモガニ Pugettia quadridens 」の地理的変異と見なされていました。

形態的特徴や分布域の再調査を進めた本研究の結果、多くの形態的特徴において既知のモガニ類とは明瞭に異なり、日本海側の富山湾より北、太平洋側のいわきより北の海域には新種「オオヨツハモガニ」のみが分布することがわかりました。また、本種は、三陸や北海道の沿岸の岩場に形成される大型海藻類の藻場で最も多いカニ類で、エゾアワビ稚貝やウニ類稚仔の重要な捕食者にもなっているなど、植食性の強い近縁種ヨツハモガニとは大きく異なる生態を持つことも明らかになりました。

詳しくは↓ 東京大学大気海洋研究所:プレスリリース
https://www.aori.u-tokyo.ac.jp/research/news/2019/20190920.html

メーユ通信13号「生き物図鑑(12回)」でも、本研究について大土直哉特任助教がわかりやすく紹介しています。合わせてぜひご覧ください。↓
メーユ通信13_P9.pdf
http://teams.aori.u-tokyo.ac.jp/whats-happening/newsletter/illustratedbook/

2019/09/27